建設業経理士の資格取得は、建設業関連の企業に就職や実務をすでに行なっている建設会社社員の実務能力向上に利用されます。
建設業経理士は、建設業会計に関する経理処理の知識や処理技能の向上と経営判断の能力を認定した資格で、公共工事を受注する建設会社では経営事項審査の加点評価対象の項目でもあることから、在籍数は重要視されます。
建設業において建設業経理士は、おもに簿記を利用した会計処理で、これに加えて建設業独自の書類作成や管理の業務を行います。
建設業関連の企業に所属しなければ、建設業計理士の資格の有効活用法としては、会計事務所や行政書士事務所などでクライアントの実情を判断するなどの実務にも活用ができます。
建設業経理士の資格取得で期待できる給料
建設業経理士の資格取得で期待できる給料は、所属する建設会社によって規定が異なり、一概には言えませんが、いくらかのプラスは期待できるのではないかと思います。
以前勤務していた建設会社では、建設業経理士の資格を取得した際に、合格祝い金が一時金として支払われ、人事評価にプラスとなったとも思います。
建設会社によっては、合格祝い金の支払いはなく、資格手当という給料にプラスされるということを聞いたこともあります。
建設業経理士として建設業に従事している人の多くは、会社に就職していることから、資格を含んだ月収が保証されていて、資格そのものよりも会社での勤務年数などの影響が給料には大きいと考えられます。
資格取得での大幅な給料のアップはあまり期待するべきではなく、会社内での評価のアップとキャリア向上で、次第に年収アップに繋がると考えたほうが無難だと思います。
建設業経理士の資格保有で期待される勤務形態
建設業経理士資格を活用されている方の多くは、建設業界の会社に勤務している方がほとんどだと思います。
建設業経理士の資格取得での独立開業は現実的ではなく、この資格は公共工事を受注する企業に在籍することで最大の効果を発揮します。
公共工事を受注しようとする建設会社には、経営事項審査の評価がなされ、その際に建設業経理士の在籍数も加点評価対象となっています。
そのため、建設業界内で建設業経理士の資格保有者の大半は、正社員での雇用形態がとられており、経理求人にも資格保有者が優遇されています。
建設業に存在するさまざまな技術職の専門家と同様、建設業経理士も会計のプロとしての評価がなされ、給料にも他の職種とのバランスで優遇される傾向にあります。
建設業経理士の資格取得での給料は所属する会社で違う?
建設業経理士の多くは、建設業界の企業に所属した人が大半で、正社員として採用されていることが多いため、資格取得による給料のアップなどは、所属する会社によって対応が異なります。
一般的には、建設業経理士は建設業会計に関する経理のプロとしての認定ですので、給料に手当としてプラスされる傾向があるようです。
建設業界においては、勤務年数などの影響が大きく、そのキャリアを向上させるための資格取得で、年収としての給料がアップする期待がもてると思います。