建設業関連の会計知識や会計処理には、一般的な商業簿記とは違う独自のルールや事務処理を行うため、建設業振興基金が定めた建設業経理士という資格があります。
建設業経理士の最上位資格にあたる1級の検定試験には、「財務諸表」「財務分析」「原価計算」の3科目があり、全ての科目に合格することが求められます。
そのため、受験のための準備をするには、3科目をどういった順番で勉強すべきか、あるいはどういった時間配分を想定すべきかなど、計画を立てるには難しさがあります。
建設業経理士1級の資格を効率的に取得するためにも、どのような順番で、どの程度の時間を割いて勉強するか、どう計画を立てるかなどについて紹介します。
建設業経理士1級取得に必要な受験科目など
建設業経理士1級には、2級以下の低位級資格とは違い「財務諸表」「財務分析」「原価計算」の3科目で構成され、すべての科目に合格しなければ、1級の資格取得とはなりません。
ただ、一度に3科目すべての合格が必須とはされず、「科目合格制」という仕組みが採用されているため、1科目毎に合格を積み上げて1級資格を取得することも可能です。
しかし、「科目合格制」には、各科目の合格に有効期限が定められていて、科目合格の有効期限は5年間とされ、5年以内に残りの二つの科目にも合格する必要があります。
そのため、年2回実施される建設業経理士の試験に合わせて、学習する科目の順番や、学習に割り当てる時間配分にゆとりを持たせたスケジュールでプランニングしておくことが重要です。
建設業経理士1級取得のための学習計画には?
建設業経理士1級取得のためには、2級までの低位級の資格に必要な知識や事務処理を理解しておくことが必要です。
建設業経理士2級の復習を行ったうえで、1級の受験科目である「財務諸表」の学習を始めると、それまでの学習内容を発展させたものが多いため、効率的であると考えられます。
次に、1級で初めて学習する内容の「財務分析」、そして、「原価計算」といった順番で勉強することがオススメで、試験が実施される順番とも同じになります。
一般的には、建設業経理士の各科目の合格に、それぞれ100時間程度が必要とされているため、試験日から逆算して、各科目の学習計画を立てるようにします。
学習計画を立てる際には、進捗状況を調整するための予備日など、時間的な余裕を持たせておくことも大切です。
建設業経理士1級取得に必要な学習時間と計画
建設業経理士1級取得には、2級までの級位取得とは違い、3科目の試験科目が想定されており、すべての科目合格を揃える必要があります。
それぞれの科目合格のためには、100時間程度の学習時間が必要と言われ、年2回実施される受験日から逆算した学習計画を立てることが大切です。
また、受験科目の3科目は、2級までの知識や会計処理に類似した「財務諸表」からはじめ、「財務分析」、「原価計算」といった順番で学習することが効率的と考えられます。