建設業経理士は、建設業特有の簿記の知識と技能を、4級から1級の4段階で認定した資格です。
建設業計理士の検定試験は、国土交通大臣に登録した建設業振興基金が実施にあたり、各級の合格者が講習を受けることで登録建設業経理士の認定を受けます。
建設業経理士は、検定試験の1級と2級の合格者の名称であり、4級と3級の合格者は建設業経理事務士とよばれます。
検定試験の合格のための勉強には、建設業簿記の初歩を試される4級からの段階的な試験対策を段階的に積み上げることで可能です。
建設業経理士の合格のための独学の勉強
建設業経理士とよばれるのは、検定試験の1級と2級の合格者であり、これらの検定試験合格を目指すには、4級と3級の建設業簿記の基礎となる内容を習得する必要があります。
各級に用意された建設業会計概説での熟読によって、各級に必要な知識と会計処理の基本を理解しながら、過去問題集の解答を繰り返すことで、検定試験の出題傾向と対策を講じることが可能となります。
建設業経理士の検定試験の前提となる学習内容と建設業経理事務士の資格の取得には、建設業振興基金が実施する特別講習を利用することも効果的です。
4級と3級は、建設業簿記の基礎となる学習内容であり、独学による学習で習得した技能の確認と検定試験にかけている部分を第三者による解説を受けて、検定試験を受験することで、合格の可能性と技能を確実なものとできます。
建設業経理事務士の資格取得は、独学での学習を継続する場合には、自身にもつながり、建設業経理士2級と1級の学習の基礎となり、検定試験出題範囲の半分を学習できたことにもつながります。
建設業経理士の各教科の独学での学習
建設業経理士の検定試験には、財務諸表、財務分析、原価計算の3科目が課され、全ての科目合格が必要です。
すべての科目において、独学での学習方法での合格が可能な資格ですが、各科目の基礎となる内容を固めておくことが前提となります。
独学での学習においては、勉強する科目の順番も学習効率に影響があり、受験生の簿記に対する実力によっても異なりますが、2級までの学習内容の関係から考えれば、原価計算をまず攻略しながら、学習内容の量の多さのある財務諸表を並行して行うことがオススメです。
原価計算の学習にメドがついたら、新しい学習内容となる財務分析に取りかかることが、財務諸表の学習内容との関係からも有効です。
財務諸表の出題内容は、建設業簿記の理論的な内容を記述して解答することが求められる出題があり、これに解答するためには、建設業会計概説の記述内容を理解して自分の言葉で記述する必要があります。
出題傾向から推測される建設業簿記の理論に不可欠なキーワードを抜粋しながら、自分の言葉で説明ができるようにノートに書いてみることで理解が深まり、試験直前の対策にも利用できます。
独学での学習においては、独りよがりな学習経過の判断と不安が募りますので、周囲に検定試験合格を目指す友人と情報交換することや、ネットにある掲示板などの活用も有効です。
建設業経理士の財務諸表の独学での勉強
建設業経理士の検定試験科目である財務諸表は、ほかの2科目に比べて出題範囲の広さから、勉強する内容量が最も多い科目です。
しかも、ほかの科目に比べると計算処理の問題よりも、理論を記述する問題の出題傾向が強いことも特徴です。
そのため、独学での勉強においては、財務諸表の建設業会計概説の理論解説を熟読し、キーワードとなる言葉を自分の言葉で記述することが可能にすることが重要です。
独学での学習においては、学習状況で感じる弱点箇所に特化した時間配分が可能な反面、独りよがりな学習にもなりがちですので、できるだけ受験仲間を見つけて情報交換をすることが、精神衛生上も望ましいと思います。