建設業経理士に受かる合格率は、およそ35%程度で推移しており、以前の建設業経理事務士1級として検定試験が実施されていた頃からすれば、受かりやすくなっています。
検定試験の傾向として、定番の問題出題が多くを占め、法令改訂などの変更点を考慮した試験対策をすることで、独学での合格が狙える試験ともいえます。
建設業経理士の検定試験の実施要項を理解したうえで、適切なテキストと問題集、過去問題集をそろえ、受験生の簿記の知識や技量を考慮した準備期間を想定することが、受かるためには重要です。
検定試験の出題内容の勉強法を考えるには、その前提となる試験の設定を、十分に理解しておくことが大切です。
建設業経理士の検定試験準備の前には?
建設業経理士の検定試験は、一般的な日商簿記や工業簿記の内容がかなり多く重複していて、建設業経理士の2級は日商簿記の2級と同程度の難易度と解釈できます。
建設業は、一般的な会計処理に利用される会計年度に合わせた事業決算に合致しない場合が多く、独特な費目を使用することもあり、建設業に特化した建設業会計が存在します。
建設業経理士は、建設業における簿記のプロにあたる資格ですので、まずは、簿記の基礎となる日商簿記や建設業経理士の4級と3級を取得することが、建設業経理士2級に受かる近道です。
アルファベットも知らずに英文が書けないのと同様、簿記の借方、貸方も知らずに決算処理の問題を理解することは難しく、基礎となる知識を勉強したうえで、2級の検定試験内容を見ることがオススメです。
しかも、日商簿記2級を取得していれば、建設業に特有の内容を新たに勉強する論点は半分程度といえます。
建設業経理士の検定試験の勉強のコツ
建設業経理士の検定試験の勉強は、簿記のルールを頭に入れながら、問題集を解くことで処理の方法を練習することです。
そのためには、建設業会計原則を解説した建設業経理士概説などのテキストを利用して、建設業会計のルールと処理の原則を熟読して理解することです。
基本的な知識を吸収したうえで、問題集と過去問題を反復することで、実際の検定試験の出題傾向がつかめ、自分の弱点もつかめます。
テキストや問題集を手広く勉強するのではなく、基本テキストと問題集を適切に選択し、記憶すべき内容と練習問題を反復すべき内容を区分した勉強が検定試験に受かるコツです。
記憶すべき内容については、自分なりのサブノートを作成するなどして、整理して記憶することをオススメします。
建設業経理士の検定試験合格には、簿記の勉強の積み重ね?
建設業経理士の検定試験は、建設業会計のプロとして必要とされる建設業簿記の知識と会計処理の技量が問われます。
そのため、簿記の基礎知識を習得するために、日商簿記や工業簿記の勉強をある程度行い、建設業経理士の検定試験の基礎学力を先に習得することが受かるための早道です。
建設業経理士の4級と3級を事前に取得するための勉強も、日商簿記や工業簿記の勉強と同様の価値があるといえます。
建設業経理士の2級受験のための事前学力を備えた段階で、2級の検定試験内容を市販のテキストと問題集で、理論と演習を反復することで合格の実力を備えることが可能です。
建設業経理士の資格は、建設業における簿記のプロですので、簿記の勉強の積み重ねが必要です。