建設業に特化した簿記の技能を認定した資格が建設業経理事務士で、その資格には4級から1級までの段階が設定されています。
建設業経理事務士の検定試験の合格者には、平成18年を境に合格者に与えられる称号の名称が変更され、4級と3級の合格者には建設業経理事務士、2級と1級の合格者には建設業経理士の資格が認定されています。
この制度変更前と変更後では、1級の合格率は10%前後から25%前後にあがっており、全体的に合格率は、民間資格となってからの方が高いような印象があります。
各回で出題される問題の難易度によっても、合格基準の70点以上の点数の取得に変化があり、それにより合格率も数パーセントの上下があります。
建設業経理事務士の合格率の推移
建設業経理事務士の資格は、3級と4級の検定試験合格者に付与され、それぞれの合格率は、通常の検定試験合格者と特別研修で違います。
4級の検定試験合格率は約80%、特別研修での合格率は約98%程度で推移しており、3級の検定試験合格率は約65%、特別研修では約90%程度で推移しています。
特別研修とは、通常の検定試験の前に試験のポイントとなりそうな箇所の解説である研修が行われ、その後に検定試験が実施されるため、通常の検定試験よりも高い合格率になっています。
特別研修は、建設業経理事務士1級と2級には実施されておらず、通常の検定試験の受験での合格を目指すことしか方法がありません。
1級と2級の合格率は、それぞれ約20%程度と約40%程度で推移しています。
級位があがるにつれて、合格率が低い傾向になり、その難易度が高くなることがわかります。
建設業経理事務士の合格に特別研修の利用のメリット
現在実施される建設業経理士の各級の検定試験は、通常の検定試験だけのものと、検定試験の前に研修を行ってくれる特別研修があります。
特別研修では、3級と4級の受験に問われる内容の解説が、ポイントを押さえて研修が行われるため、それまで学習してきた内容の洗いなおしと確認ができ、合格率も高い傾向にあります。
特別研修が合格には有利ですが、その反面で、通常の検定試験の場合と違い検定料に研修の受講料が加えられるため、金額がかなり高くなることは、受験生の状況に応じた判断が必要です。
1級の検定試験は、3科目の受験科目の設定があり、全ての科目合格が必要ですので、同時合格を狙うのか、複数回受験での合格を目指すかの判断も受験生によっての判断が必要です。
建設業経理事務士の検定試験にある特別研修の活用
建設業経理事務士の検定試験には、通常の検定試験の受験と、特別研修とよばれる研修と検定試験がセットになったものがあり、特別研修の合格率が高い傾向にあります。
建設業経理事務士の各級でそれぞれ合格率の推移に違いはあるものの、最上級位の1級で約20%程度で推移しており、2級で約40%、3級で約65%、4級で約90%です。
合格率と難易度の関係も見ることができ、それぞれの級位に応じた受験対策が必須となります。