建設業経理事務士1級の難易度は?

建設業簿記の技能検定合格者に与えられていた建設業経理事務士の各級の資格は、現在では、4級と3級にはそのまま建設業経理事務士、1級と2級には建設業経理士という名称に変更されています。

資格取得者の称号変更は、平成18年の制度変更に伴うもので、それ以前の資格取得者については、資格保有者として新称号で引き継がれます。

以前の建設業経理事務士1級と現在の建設業経理士1級の検定試験の内容にはそれほどの違いはないものの、合格率では建設業経理事務士の時代が低い数字が残っています。

建設業経理事務士の最高難易度の1級は、他の級位の検定試験よりも難易度が高く、他の簿記検定と比較した場合には、難易度の捉え方に違いがあります。

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建設業簿記の最高技能水準を認定する建設業経理事務士1級

建設業簿記には、構造物の製造期間の長さと会計年度期間との関係から、一般的な簿記とはちがう勘定科目の使用などがあり、建設業に特化したものとなっています。

その特殊な処理をする建設業簿記の信頼性向上と均一化をはかるために、建設業簿記の検定試験が実施され、その最高難易度が建設業経理事務士1級です。

建設業経理事務士1級では、財務諸表、財務分析、原価計算の3科目の受験が必要で、すべての科目の合格が必要とされることも、難易度が高いとされる理由です。

建設業経理事務士1級の合格率は、ここ数年来、20%程度で推移していて、他の簿記の上級検定合格率からすると高い数字で、簿記検定資格保有者では、その難易度の印象は異なります。

しかしながら、建設業経理事務士の4級から1級まで設定される級位の最高位であり、2級以下の検定試験に出題される内容と1級のすべての科目の知識と処理技能が必要で、難易度が一番高い検定試験です。

簿記系資格の中での建設業経理事務士の難易度は?

簿記系資格の代表格である日商簿記1級と建設業経理事務士1級の難易度を比較すると、個人的には、日商簿記1級の難易度が高いと思われます。

建設業経理事務士1級の難易度は、日商簿記1級と2級の中間くらいといえ、3つの受験科目にすべて合格しなければならないことが、難易度の印象に違いがある原因だと思います。

それぞれの受験科目の難易度も科目合格の合格率の推移にもみられ、建設業会計業務のために1級に合格することは、建設業への就職やキャリアアップの効果が期待できます。

建設業経理事務士の資格取得には、日商簿記などの一般的な簿記系の資格検定試験の勉強を経て対策を立てる方が、難易度を高く感じないかもしれません。

建設業経理事務士の1級の難易度は、それなりに高い?

建設業経理事務士の1級の難易度は、日商簿記の1級と2級の中間程度の難しさといえます。

しかしながら、建設業における会計処理の技能の最上級の認定資格ですから、低位級の知識と技能を習得しておくことが受験の前提条件となります。

建設業経理事務士1級に合格するためには、3科目の受験科目すべてに合格することが必要なことが、難易度を高くしている原因ともなっています。

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