建設業経理士の各級の難易度

建設業経理士の検定試験は、その難易度に応じて低位級の4級から1級までの4段階が設定されていて、受験生はどの級位を受験することに制限はありません。

どの級を受験してもよいのですが、簿記の知識なしで最上位級の1級をいきなり受けることは、無理があります。

各級の難易度は、受験生の簿記の知識や学習状況によって感じる難易度に違いがあり、客観的な基準はありませんが、合格率や日商簿記の出題内容と比較することである程度の推測は可能です。

建設業経理士に限らず、難易度の高い資格の合格は、有資格となった際の将来性の可能性が高くなることは共通しています。

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建設業経理士の検定試験の内容と難易度の比較

建設業経理士の検定試験は、建設業振興基金が実施しており、その出題内容についてはホームページなどで開示されています。

4級では基本的な建設業簿記の仕組みの理解を問われ、3級では4級の内容に加えて初歩的な建設業原価計算や決算に関する初歩的な実務が問われます。

2級においては、実践的な建設業簿記と基礎的な建設業原価計算と決算の実務について問われます。

1級は、2級までの出題範囲をベースとして、建設業原価計算、財務諸表、財務分析の3科目の受験科目が設定され、建設業簿記のプロとしての知識と技能が試されます。

それぞれの級に設定される出題内容をみても、その難易度は段階的に高くなっていますが、日商簿記と比較した場合、個人的には日商簿記1級の方が建設業経理士1級よりも難しい印象があります。

建設業経理士の合格率の推移にみる難易度

経営事項審査に関わる建設業経理士の1級と2級の合格率をみると、1級は20%程度の合格率、2級については50%程度で推移しています。

日商簿記の1級や2級の合格率の推移と比較しても、特別高い合格率ではないものの、その難易度は中程度といわれます。

建設業経理士の2級までは、日商簿記や建設業簿記の勉強を経験した人にとってはそれほど難しいものではないものの、1級にはかなりの難しさを感じると思います。

建設業経理士の1級は、日商簿記1級と2級の中間くらいの難易度と考えられ、その難しさを感じる原因には、受験科目が3つあり、すべての科目合格が必要なことにも起因しています。

建設業経理士1級取得は、建設業界への就職には有利となり、すでに業界にいる人にとってはキャリアアップとして有益な資格です。

建設業経理士の難易度と将来性

建設業経理士の検定試験の各級にある難易度は、その出題範囲と簿記の段階的な理解のために存在し、2級までの難易度と1級ではかなりのギャップがあります。

1級は、2級までの難易度より急にあがる印象を受けますが、受験科目の数とそれまでに習得すべき簿記の知識と技能の内容の多さからくるものです。

建設業経理士1級の難易度は、日商簿記1級よりも低いといわれる傾向がありますが、その資格の保有は建設業界への就職やキャリアアップには有益なものといえます。

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