建設業経理事務士の資格は、建設業経理士の検定試験での4級と3級の合格者に付与されるものです。
資格取得には、建設業経理士の他の級と同様に、検定試験の合格が必要ですが、4級と3級には特別研修とよばれるものがあります。
特別研修は、4級と3級のそれぞれで、検定合格に必要とされる建設業簿記の仕組みや会計処理の具体的な流れなどを、講師が解説するもので、検定試験内容に直結しています。
特別研修後に、検定試験が実施され、その合格率は通常開催されている検定試験の合格率よりも高い傾向にあり、講習での解説が受験生の理解と疑問の解消につながっていると考えられます。
特別研修の受講資格や申し込み
建設業経理事務士の特別研修は、建設業経理士4級と3級の受験生を対象に、講習会と検定試験が2日ないし3日で行われ、講習終了後の検定試験に合格すれば、資格が付与されます。
特別研修は、通常の検定試験とは別日程で開催され、申し込み期間などの詳細は、建設業振興基金のホームページでの確認が必要です。
例年5月ごろから申し込みが受け付けられ、4級については誰でも受講が可能で、3級については4級の建設業経理事務士の資格保有者となっています。
4級の建設業経理事務士の資格を持たない場合でも、4級と3級の同時申し込みが可能となっていて、4級に不合格の場合には、3級の研修料金は返金措置がとられます。
通常の検定試験とは違い、受験前の講習会が実施されるため、受講料は高額になりますので、受験生の状況に合わせた活用をオススメします。
各級で実施される特別研修の内容には?
建設業経理事務士の特別研修は、4級では2日、3級では3日にわたって実施され、研修最終日に検定試験が行われ、合格者に資格が付与されます。
4級では、簿記とは何かという簿記の基礎から、複式簿記の仕組みやルールから、仕訳、総勘定元帳への転記、試算表の作成、精算表の作成、決算書の作成の一連の流れを解説してくれます。
3級では、4級の簿記の基礎的な決算書までの作成の流れから発展して、建設工事における取引や、一般的な商取引の記帳処理に関する内容の解説と、より実務に近い決算処理に関する内容を解説してくれます。
いずれの級の研修内容も、検定内容を想定した試験のポイントなる事項が多く、研修最終日の検定試験に直結しています。
そのため、独学での学習での疑問点や学習内容の整理にもつながり、通常の検定試験よりも合格率が高い傾向となっています。
建設業経理事務士の特別研修の利用のメリット
建設業経理事務士の資格取得には、通常の検定試験とは別に、研修と試験が組み合わされた特別研修があります。
特別研修は、建設業経理事務士の4級と3級で実施され、検定試験の内容にも直結した簿記の基礎から実際の処理方法について、例題をもとに解説してもらえます。
例題とされる解法を解説してもらうことで、独学による理解の偏重を修正したり、疑問点の解決にもつながり、通常の検定試験よりも高い合格率になっています。
通常の検定試験よりも高い受講料と研修日数が必要となりますので、受験生の状況に合わせた利用がオススメです。