建設業経理士が経審で関係する点数

公共工事の受注を受けようとする建設会社には、経審といわれる「経営事項審査」という評価点数での審査基準をクリアにする必要があります。

公共工事の受注には、競争他社よりも低価格を入札で示すことで受注ができるのですが、その前提には発注される工事を適切に施工する能力を有していることが条件となります。

その建設業者の技術力の客観的な判断や経営状況などが点数化されたものが、経審の点数というわけです。

経審の点数評価には、建設技術力はもちろん、経理の状況を判断するための建設業経理士の在籍数も点数化されて評価されます。

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建設業で経審が必要とされる場面と有効期限

建設業において、国や地方自治体が発注する公共事業を受注するために、競争入札に参加する場合、経審を受審する必要があります。

経審は、建設業者の経営状況や技術力を総合的に判断し点数化したもので、その審査項目には次のようなものがあります。

審査項目には、経営規模、経営状況、技術力、その他の審査項目として、労働福祉の状況や工事の安全成績、営業年数や経理の状況などがあります。

これらの各項目の評価の点数は、平均的な建設業者が700点となるように設定され、それぞれにウェイトをつけることで、総合評価の点数が算定されます。

経審には、建設業者の就労者の異動や工事状況の変化のために、審査基準日から1年7ヶ月と決められています。

建設業経理士の経審との関わり

建設業経理士の1級と2級の資格保有者が、経審の評点に影響を与え、1級のほうが2級よりも評価点数が高くなっています。

経審においては、評価項目のその他の審査項目の建設業の経理の状況と呼ばれる2つの項目に、建設業経理士の在籍数が、点数に影響を与えます。

その2つの項目には、監査の受審状況と公認会計士等の数というもので、建設業経理士の数と役割によって点数が加算されます。

監査受審というのは、公認会計士や監査法人に企業として経理処理のチェックを受けているかというものです。

公認会計士の数という項目が、建設業経理士の在籍者数が点数化され、経審への影響を与えます。

建設業経理士1級保有者一人を1点とすると、2級保有者は一人0.4点で加算され、最大評点は10点とされています。

建設業における建設業経理士の重要性

建設業において、技術力が重要であることは言うまでもないことですが、公共工事の受注にはそれ以外の項目も問われます。

工事を施工するにあたって、企業の経営状況が安定しているか、工事実績において安全が保たれているか、会計処理が適切に行われているかなどを客観的に判断される際に、経審とよばれる審査を受ける必要があり、その際、各項目が点数化されます。

建設業経理士の1級と2級保有者の在籍数も点数化されて評価され、経審の加算評価対象となります。

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